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●フレスコ

ヨーロッパ イタリア共和国 AD 

 イタリア語で「新鮮」を意味し,壁画を製作する場合,下地の漆喰(しっくい)を塗って,まだなまがわきのうちに,つまり新鮮な状態のうちに水性顔料で描くことからその名がある。その技法または作品をさす。顔料はよく漆喰に浸み込み,かわいてから剥離しない耐久性のある壁画ができる。しかし製作者にとっては,壁画がかわくまでの限られた時間内で仕上げねばならず,必要な絵具の分量計算とともに,すばやく大画面を扱いきる熟練と十分な準備が必要となる。現存する壁画では,古くは前15世紀のエジプト,テーベの古墳の狩の壁画,ローマ近郊に多くある古代カタコンベ(初期キリスト教の地下礼拝所・墳墓)の洞窟画,古代都市ポンペイの壁画がある。のち東ローマより西欧にモザイク技法が紹介されると,いったんは衰退,13世紀ごろ復活し,チマブーエ・ジオットフラ=アンジェリコ,そしてミケランジェロ(システィナ礼拝堂)・ラファエロたちが傑作を残した。