●古峯信仰 ふるみねしんこう
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栃木県鹿沼市草久3027,通称古峯ケ原の地に鎮座する古峯神社への信仰で,関東甲信越・東北一円に膨大な講組織を持ち,その信仰圏は北海道から関西方面にまで及び,講社の総数約2万とも称されている。また,古くから天狗の信仰でも有名である。神仏分離以後は日本武尊(古峯大神)を祭神とし,火災除・盗難除・家内安全・海上安全・五穀豊饒など,その信仰形態は農業神・商業神・漁業神など幅広い性格を有するが,とくに火防の信仰は絶対的なものがある。当社の創立年代は明らかではないが,古くより石原家の自祭の社である。石原家は,766年(天平神護2年)日光開山の途上,勝道上人が修行中,その世話をしたとの由縁により,中世期以後,日光修験両峯修行(華供峯・冬峯)の前鬼役となる。ここに社殿を造営し,金剛童子を祀って古峯ケ原隼人坊(古峯ケ原天狗)との信仰を集めた。近世中期以後には講組織も発達し,祈祷札守などを出し,すこぶる繁栄していた。