50音順    検 索

●プルタルコス

ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD46 

 46ごろ〜120ごろ ローマ帝政初期のギリシアの伝記作家・道徳哲学者。ボイオティアのカイロネイアで富裕な名門の家に生まれる。アテナイで弁論術・哲学・医学などを学び,ギリシア・小アジア・エジプト・イタリアを旅行する。カイロネイアの使節としてローマに行きトラヤヌス帝の知遇を得て貴族階級の人々とも交際する。ハドリアヌス帝の治世にアカイア州の知事になり,またデルフォイの神官職をつとめデルフォイ神殿の復興に貢献した。彼の著書で最も有名なのは『英雄伝』(『プルタルコスの英雄伝』または『対比列伝』とも呼ばれる)である。これはギリシア人とローマ人の類似した有名な人物を二人(たとえばアレクサンドロス大王とカエサルテセウスロムルスなど)を対比しその性格・行為・道義性・業績などを評価し政治的・道徳的教訓にしようとしたものである。彼は著述に際して当時の歴史家の記述や逸話集をそのまま用いており,正確でないものもあるが,文章は平明で生き生きとした記述になっている。そのほか政治・哲学・宗教などについて良識的に述べた『倫理論集』があり,モンテーニュらに多大な影響を与えた。