●ブルターニュ
ヨーロッパ フランス共和国 AD
フランス西端,ブルターニュ半島を中心とした地方。中心地はレンヌ。習俗・言語などに特異な地方文化の性格を持続。先史時代の遺跡である巨石記念物,北岸モン=サン=ミシェル修道院は有名。5世紀サクソン人に圧迫されたケルト人(ブリトン人)がブリタニアから移住,この地方も同様に呼ばれたのが地名ブルターニュの由来。フランク王国下に諸伯領が成立,9世紀国王から一時独立。9〜10世紀ノルマン人が侵入,以降ブルターニュ公位をめぐりイギリスとフランスが抗争。1173年ヘンリー2世はブルターニュを加えて彼の大帝国の一部とし,カペー王朝のフィリップ2世は王権を伸長,同地に支配権を及ぼした。14世紀半ばイギリス側モンフォール家とフランス側ブロア家で公位継承戦争。1532年フランスに合併。地方的特権は保証され,絶対王制の中央集権化には強い反発を示した。ケルトの英雄アーサー王伝説の歴史的影響が大きい。