●ブルクハルト
ヨーロッパ スイス連邦 AD1818
1818〜97 スイスの歴史家・美術史家。バーゼルでドイツ語系の牧師の子として生まれ,当地で神学を学び,ベルリン大学でランケから政治史を,フランツ=クーグラーから美術史を学び大きな影響を受ける。1855年チューリヒ工業大学教授,1858年バーゼル大学歴史学教授になり,1893年までその職務にあった。著作には,美術史の分野の『チチェローネ』(1853〜54),ルネサンスを時代として“発見”することになった画期的な研究で古典となった『イタリア=ルネサンスの文化』(1860),死後出版の『世界史的省察』(1905)などがある。これらの著作で,美術品についての歴史から政治・宗教の分野を総合的に含み,精神と物質の“文化史”を普遍史にいたらしめる。考証的ないし科学的専門性を意識的に避けて,教養的なディレッタントの歴史を指向し,時代を静観し,美的態度で接した“文化史家”であった。