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●ブルガーコフ

AD1891 

 1891〜1940 ソヴィエトの作家。医学部を終えたが医師業は3年ほどでやめ,1920年から文筆生活に転じた。1925年短編『悪魔物語』,生体を異常生長させる赤色光線についての中編『運命の卵』などを収録した諷刺文集『悪魔物語』を出版,論争を呼んだ。1925〜27年の未完の長編『白衛軍』では白軍の将校とその家族の悲劇的運命を描き,それを脚色した戯曲『トゥルビーン家の日々』を1926年上演大成功をおさめた。以後も一連の戯曲,落ちのびていく反革命軍の混乱と破綻を描いた名作『逃亡』(1926),喜劇『ゾイカの住居』『赤紫の島』などを発表,1930年代は演出助手に従事しつつ戯曲『最後の日々』『モリエール』などを書いた。そのほか中編『モリエール氏の生涯』,劇場生活についての未完の長編『劇場小説』,ソヴィエトと2,000年前のイェルサレムを組み合わせゴーゴリ的グロテスクとリアリズムの手法でファンタスチックに描いた不滅の長編『巨匠とマルガリータ』(1940)などを残した。しかし彼の芝居や小説は反革命軍に同情的だとして1928年上演と出版が禁止,作家は失意のうちに他界,それらが劇場や文壇で再び陽の目をみ絶賛を博したのはスターリン批判以後であった。