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●ブリュージュ

ヨーロッパ ベルギー王国 AD 

 ベルギー西部,西フランドル州の都市。ブリュッゲ・ブリュッヘともいう。市名はフラマン語で“橋”を意味し,市内いたる所に運河が通じているところから,“北方のヴェネツィア”とも呼ばれる。ツヴィン河岸にあって水運に恵まれたほか,13〜14世紀には,ガン(ヘント)やイープルとともにフランドル毛織物工業の中心として栄え,ハンザ同盟の重要な一翼を担った。現在も市の中央広場に立つ鐘楼(ベルフロワ)の下に,当時の毛織物検査所の建物が残されており,その繁栄ぶりをしのばせる。しかし15世紀後半以降,ハンザ同盟の衰退と毛織物生産の不振により,ブリュージュも衰え始めた。とくにツヴィン湾が土砂の堆積によって港としての機能を麻痺させてからは,“死せるブリュージュ”の時代となり,その商業上の支配権もアントワープに移った。19世紀末の運河開通により再び貿易港として蘇ったが,現在はむしろ中世の面影を最もよく残した都市として,観光の対象となっている。

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