50音順    検 索

●振売り ふりうり

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 行商の一形態で,声をあげながら売り歩くのが特徴である。それに従事する商人のこともさす。その語源については,天秤棒に荷物を振り下げて歩いたことから,もしくは呼声をあげて触れ歩いたから,といわれている。商業活動の原初的形態であり,古代から存在したことが認められる。中世には最も盛んに行われ,市と並んで商業活動の中心ともいえる存在であった。市で立ったまま呼び売りをする立売を,併せ行うものもいた。近世には常設店舗が中心となるが,それを補うものとして,なお重要な位置を占めていた。近現代においても,その形態は近代化されつつ存在する。僻地では,日用必需品の供給を自動車に積んで来る商人に仰いでいるが,これは振売の発展したものとみなすことができる。町場では,焼芋屋・夜啼きそばなど,今でも人々に親しまれているものがみられる。これら商人の呼声には,きまり文句と独特の節まわしがあり,それと知れるのである。