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●ブリストル

ヨーロッパ 英国 AD 

 イギリス,イングランド南西部,エーボン州の州都。ブリストル湾に注ぐエーボン川の河口より10km上流の左岸に位置。ロンドンの西30kmにあり,輸入港として大西洋貿易の拠点である。サクソン時代に,フローム川とエーボン川の合流点に,絶好の防御地点として建設された都市で,11世紀ごろには「橋のある所」を意味するブリクグストウと呼ばれていた。現地名はこれが転訛したもので,中世にはアイルランドとの貿易港として栄え,14世紀にはヨーロッパ大陸への羊毛輸出港として繁栄した。1497年には,ジョン=ガボットがこの地を出航して北米のニューファンドランド島を発見。17〜18世紀には,アメリカ・西アフリカとの三角貿易の拠点として発展し,その状況はサッカレーの小説『バージニアの兄弟』に著されている。18世紀まで,イギリス第2の都市であり港であったが,19世紀にはリバプールが西海岸の主要港となり,その重要性は低下した。1373年以来市自体が一つの州をなし,中世の文化遺産に富む。かつてアウグスティヌス会の修道院であった1142年創建の聖堂には,ロマネスク様式の広間や,独創的な聖母礼拝堂がある。このほか,14世紀のセント=メアリー=レッド=クリフ教会ゴシック様式・司教区教会・セント=マーク教会・市立美術館・市立博物館・ブリストル大学などがある。