50音順    検 索

●フランス-イタリア協定 フランス-イタリアきょうてい

ヨーロッパ フランス共和国 AD1935 フランス共和国第三共和政

 1935年1月7日,フランス外相ラヴァルとイタリアの首相ベニト=ムッソリーニとのあいだでローマにおいて結ばれた協定。ドイツにおけるヒトラー政権成立(1933年1月)後,フランスは,ソ連との接近,東欧諸国との結束強化を通じての対ドイツ牽制をめざすバルトゥー外交を展開した。バルトゥーの後任であるラヴァルは,1935年4月のストレーザ会談,同年5月のフランス-ソヴィエト相互援助条約などバルトゥー外交を一部継承するが,親イタリア政策を基本に据える。イタリアはドイツによるオーストリア併合を北からの圧力として嫌っており,この点でフランス・イタリア両国は一致していた。協定内容は,チュニジア・エリトリアをめぐる両国の利害関係を調整し,かつオーストリアの独立性が脅された場合に共同歩調をとることなどであった。しかしこの協定は,1935年10月に始まるイタリアのエチオピア侵略を暗黙のうちに承認するものであった。