●プラスチック
AD
有機系高分子化合物に熱や圧力を加えることによって生ずる熱可塑性や熱硬化性を利用して成形した合成高分子物質をいう。一般に合成樹脂とも呼ばれる。熱可塑性樹脂の最初のものは,1869年アメリカのハイアットが天然高分子の硝化綿(セルロース)にショウノウ(樟脳)を加えて可塑化させたセルロイドである。熱硬化性を利用した樹脂としては,1909年ベルギー系アメリカ人ベークランドがフェノールにホルムアルデヒドを反応させて合成したフェノール樹脂(ベークライト)が第1号である。セルロイドが熱分解しやすく日光に不安定であるという欠点をもっているのに対して,ベークライトは耐熱性に優れており,プラスチックのその後の発達を促進する口火となった。現在では,塩化ビニル・ポリエチレンで代表されるビニル樹脂や尿素樹脂など多数開発され,染料・塗料・接着剤・建築材料として広く用いられ,現代生活に不可欠となっている。