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●ブラジリア

南アメリカ ブラジル連邦共和国 AD 

 ブラジルの首都。リオ=デ=ジャネイロから北西940kmのゴイアス高原(ブラジル高原の一部)の標高約1,000mにあり,地理的に国土の中心に位置している。周辺部を含めて連邦区を結成し,面積約5,814平方km,人口約41万1,000人(1980)。産業・人口が海岸地域に偏在していることから,内陸の開発と地域統一をはかる目的で1956年,クビチェック大統領のもとで新首都建設委員会の創設を決めた法令で遷都が決定し,1960年4月21日に開都式が挙行された。首都建設は国際競技設計の結果,第1位となったブラジルの建築家ルシオ=コスタマスター=プランをもとに,2本の幹線道路が直交するジェット機を模した形態で,南北の道路(長さ15km)は弓形に,東西の道路(長さ8km)は三権広場を起点に直線状に配列され,完全な立体交差になっている。三権広場は行政と司法関係の建物を底辺とし,立法関係の建物を頂点とする二等辺三角形の形をとり,首都の中心部となっていて,国会議事堂・連邦最高裁判所・行政庁舎などが並んでいる。主要建築物の設計はオスカール=ニーマイヤーの手になり,幾何学的な線で構成され,今世紀の都市のシンボルとなった。東端には南北にパラノア川をせき止めた人造湖(ブラジリア湖)があり,市民や旅行者の余暇を楽しむ場でもある。最終的計画人口は50万で,これ以上は衛星都市が吸収することになっている。現在ブラジリア近郊に,タクァチンガ・ソブラジーニョ・ガマの3衛星都市ができ,これらの都市には,ブラジリアで働く人々の多くが居住している。彼らはブラジリア建設に従事した労働者が多く,生活水準の向上を予想して定住した。交通機関は国内主要都市と空路で結ばれているほか,サン=パウロ・リオ=デ=ジャネイロ・ベロオリゾンテに道路・鉄道が通じ,北部のベレンヘの道路も走っている。

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