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●府兵制 ふへいせい

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 中国の兵制。6世紀中ごろに西魏宇文泰が組織した24軍が起源とされる。その後,北周が継承し,隋で制度が整えられ唐で完成した。唐以前の制度はそれほど明らかにされてはいない。唐は3年に1回,農民(21〜59歳の成人男子)を徴兵し,これを府兵として折衝府に集めた。府兵は,任務の一つである首都長安と洛陽の警備(これを衛士上番と呼ぶ)が最も重視された。また辺境防衛のため3年間任地に赴く防人勤務が課された。府兵の任務はこの二つが基本であるが,農閑期における軍事訓練も時々加えられ,これらの代償として租税や労役が免除されていた。しかし,この制度も玄宗の開元年間(713〜741)にはすでに崩壊にむかっており,749年(天宝8)にはほぼその機能を停止した。府兵制の崩壊要因は,府兵への過重な負担に最大の理由があったとされているが,制度的にも現実的にもあまり根拠はない。むしろ律令体制全般から検討し直さねばならない。

〔参考文献〕浜口重國「府兵制度より新兵制へ」史学雑誌41−11,12,1930

谷霽光『府兵制度考釈』1962,上海人民出版社