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●富農 ふのう

NIS諸国 ロシア連邦 AD 

 19世紀後半からロシアに発生した農村ブルジョワジーで,他人の労働力の雇用に依存して経営を行う富裕化した農民層。農村に資本主義的経済関係が深まるとともにその地盤を確立した。ロシア革命以前には,全農家の20%を占め,商品穀物の50%を生産したが,1917年レーニンを指導者とする世界最初の社会主義革命によってソビエト政権が成立すると,食糧隠匿などの反革命運動をつづけ,そのため勢力は急速に衰退した。1920年代に入り,経済復興のための現実的主段として採用された新経済政策(ネップ)によって,富農は再び台頭の兆しをみせたが,1927年から政権を握ったスターリンが農業国から工業国への転換,農業の社会主義化を目的として新経済政策をうちきって第1次5カ年計画に着手,農業面ではコルホーズ(集団農場)が大きく普及。農業集団化に反対する富農は,強行策をとる政府との激しい階級対立と闘争の末にほぼ消滅した。