●仏典結集 ぶってんけつじゅう
AD
仏教の開祖ブッダ(仏陀,真理を悟った者)の教えを正しく伝えるために,仏弟子たちが集会を開いて,生前の釈迦の教えを編集した。第1回の結集は,仏滅の直後マハーカーシャパ(大迦葉)が中心になって,500人の優れた仏弟子(比丘(びく)という)をラージャガハ(王舎城)に集め,戒律についてはウパーリ(優波離)が,経法についてはアーナンダ(阿難)が伝えたものを全員が検討して,これを成文化して承認した。第2回の結集は,仏滅後およそ100年ごろヴァイシャーリー(毘舎離)で開かれ,戒律についての再確認が行われた。第3回の結集は,マウリア朝のアショカ王(阿育王)の時代にパータリプトラで行われたという伝承があり,第4回の結集は,クシャン朝のカニシカ王の時代にカシミールで行われたという伝承があるが,第3回は南方仏教の伝承であり,第4回は北方仏教の伝承であるので,歴史的な事実であったかについては問題がある。