50音順    検 索

●仏祖統紀 ぶっそとうき

アジア 中華人民共和国 AD 

 全54巻。中国,宋代の僧志磐の撰述。1269年(咸淳5)に完成。釈迦牟尼仏より宋代に至る高僧の業績とその足跡を列記したもの。中国のいわゆる正史の体裁に従って,紀伝体で書かれている。釈迦より北宋の第3代真宗のころの法智に至る29祖を本紀としてまず記載し(巻1〜8),それらの諸祖の傍出の僧を世家としてまとめている(巻9〜10)。続いて列伝・雑伝・未詳承嗣伝を置き,歴代伝教表・山家教典・浄土立教・諸宗立教・三世出興・世界名体・法門先光顕・法運通塞・名文光教・歴代会要などの志の項目を設置している。唐代までの記述は平板で簡略であるが,唐末から宋代までの記事は,宗教史上非常に重要な記事を多く含む。これらの記述は仏教史のみならず一般的な宋代史研究にとっても見逃すことのできない多くの事実を提供する。

 明本『大蔵経』『卍続蔵経』『大正新修大蔵経』に収められている。別に『国訳一切経』に和訳されている。