●武装中立同盟 ぶそうちゅうりつどうめい
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1780
1780年,アメリカ独立戦争に際して,フランス・スペインなどの対イギリス戦争を宣告した国を除いた中立国が結成した中立を侵す国への武力行使を含めた同盟。提唱したのはロシア女帝エカチェリーナ2世で,スウェーデン・デンマーク・ポルトガル・プロイセンが加盟した。事実上はイギリスを対象とし,イギリス海軍による中立国船舶への侵害に対して,交戦国(実際上はアメリカ)への中立国船舶の自由な出入港・交戦国の貸物積荷の自由・イギリスが出した港湾封鎖の無効を宣言し,これを守るために武力を用いることを加えている。実際の効果はそれほど大きくなかったが,海洋の自由という国際法や中立法規に与えた影響は大きい。また,イギリスの力が突出した18世紀末にヨーロッパの勢力均衡の原理が働いて反イギリス勢力が結束し,間接的にアメリカ独立を援助した。