●フス
AD1396
1396ごろ〜1415 ボヘミアの宗教改革の先駆者。ボヘミアに貧農の子として生まれる。プラハ大学で神学を学び,同大学の教授・総長となりベツレヘム聖堂の説教師も兼ねた。15世紀初めウィクリフの主張に共鳴し予定救霊説を唱え,聖書を唯一の権威として教皇や聖職者の腐敗を非難し,パンとブドウ酒による聖体拝領を主張した。チェコ民族運動の指導者として民族的説教を行いボヘミアのドイツ化政策に抵抗し,ボヘミア王ヴェンツェルやチェコ人の支持を得た。1408年プラハ大司教は教皇の命令で異端の意見を禁止し,フスの説教をも禁止(1410),1411年教皇はフスを破門した。1412年教皇の免罪符頒布に反対しプラハ市とともに再度破門されプラハを去り各地で説教を行う。この間フス派が各地に増大しフスの改革運動は全ヨーロッパの問題となる。1414年フスはコンスタンツの公会議に喚問され1415年異端として焚刑に処せられた。
![]()