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●藤原道綱の母 ふじわらのみちつなのはは

アジア 日本 AD936 平安時代

 936ごろ〜995(承平6ごろ〜長徳1)平安時代の女流文学者・歌人。『蜻蛉日記』(かげろうにっき)の作者。本名は不明。父は藤原倫寧(ともやす)。954年(天暦8)に藤原兼家と結婚した。兼家は後に摂政・太政大臣になり権勢を振るったが,結婚したときすでに兼家には一人の子をなした妻の時姫があった。ほかにも妻が多く,一夫多妻の社会にあって生涯を通じて苦悩が尽きなかったが,晩年にはある種の諦めの心境に達した。『蜻蛉日記』は夫兼家との不如意な結婚生活や,ほかの妻への対抗意識,初瀬詣・石山詣などの紀行,一子藤原道綱の誕生および成長などを,和歌を中心にこまごまと書きつづった自照文学である。巻末に歌集を付載する。歌人としても名高く,中古歌仙36人の一人に数えられ,小倉百人一首に〈嘆きつつ一人ぬる夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る〉が採られた。勅撰集には38首が入集している。