●藤原公任 ふじわらのきんとう
アジア 日本 AD966 平安時代
966〜1041(康保3〜長久2) 平安中期の歌人・歌学者。関白頼忠の一男で母は醍醐天皇皇子代明親王の女である。博学で多芸,一条朝四納言の一人,当時歌壇の権威者であった。大井川の川遊びに三船に乗る話は有名である。『新選髄脳』『和歌九品』などの歌論,『三十六人選』『金玉集』の選をし,『和漢朗詠集』もその手に成る。一方『北山抄』のような有職の書も著す。これは朝儀・政務に関する行事を藤原道長の為に書いたもので,後世公家の制度や典礼についての準拠として尊重された。公任は道長らの九條流と流れを別にする家に出るが,その女は子女を遺して早く死んだが道長次男教通の妻であり,室は道長の叔父に当たる高光の孫で,道長の異母兄関白道兼が養った人。道長家との関係深く道長との和歌の贈答もある。二人の子がいずれも幼くて春日祭の使者になった雪の日の心がかりを詠み合ったものである。教通の妻となった女の没後出家して長谷にこもり,以後世に出なかった。
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