●俘囚の乱 ふしゅうのらん
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平安時代,国家支配のもとに組織された蝦夷が起こした反乱。俘囚とは,政府側に降伏もしくは捕虜になった蝦夷のことを言う。10世紀の延喜式には,この俘囚たちが全国66カ国のうち35カ国に移住させられていたことがわかり,奥羽では,胆沢城・秋田城・雄勝城の軍政下の地が俘囚の集団的に住んだところであった。その俘囚たちが政府側支配に対する不満もしくは相互対立から起こった武力蜂起が「俘囚の乱」である。814年(弘仁5)出雲国で起こったのを初めとして,848年(嘉祥1)上総国,875年(貞観17)下総・下野国,883年(元慶7)上総国と,坂東に多い。その最大規模のものは,878年(元慶2)の秋田城下の俘囚の大乱,いわゆる元慶の乱である。前九年の役・後三年の役も,後期俘囚の乱と言えるものである。いわゆる蝦夷経営後の蝦夷問題の性格とあり方を示すものとして注目されるものである。〔参考文献〕高橋富雄「俘囚の騒乱」『古代の日本 7 関東』所収,1970,角川書店