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●巫蠱の乱 ふこのらん

アジア 中華人民共和国 BC91 

 前91年(征和2),前漢の武帝時代の末年におこった内乱。巫蠱とは,木の人形を土中に埋めこれを巫(みこ)に祈らせて自らの望みを通したり,人に呪いをかけて殺そうとする信仰をさして呼んだことばである。武帝は,前117年(元狩6)に劉拠を立てて皇太子としたが,太子が成長するにつれその性質が自分と似ていないところが多くあったのでしだいに太子を憎むようになった。前105年(元封6),外戚の有力者衛青が死ぬと武帝に迎合して太子を中傷する者が増え,そのうえ武帝を呪い殺そうとしていると密告する者が現れた。武帝は怒り,後宮・丞相などの高官を初め数万人が殺された。江充が,太子の邸宅の土中から木の人形を得たと称して武帝に上奏するところを,太子は自衛のため,前91年(征和2)に江充ほか一党を攻撃したがかえって敗れ自殺した。後,武帝は訴えがあって太子の無実を知って悔み江充を族刑に処した。