●ブーゲンヴィル島 ブーゲンヴィルとう
大洋州 パプアニューギニア AD
地理的にはソロモン諸島の西北部に位置するが,歴史的な経緯から,隣接するブカ島とともに政治的にはパプア=ニューギニアの北ソロモン州を構成している。島名は1768年に付近を航行したフランスの航海家ブーゲンヴィルに因む。西北から東南にかけて長さ204km。身幅は65〜97km。パプア=ニューギニア北岸沿いに延びる火山帯に属し,最高の山は活火山のバルビ山で2745m。ほかに活火山としてバガナ山(2000m)がある。東北岸沿いと西北岸沖に多くの付属島がある。1899年ドイツ領となり,1914年第一次世界大戦によりオーストラリアの統治下に入る。太平洋戦争では日本軍が占領。ガダルカナル島争奪戦敗退後の1943年4月,態勢挽回を自ら指揮するためラバウルに進出した山本五十六連合艦隊司令長官は,同月18日,士気昂揚を目的として前戦各基地訪問の途につき,ラバウルを発してバラレイ基地に向かったが,ブーゲンヴィル島南部のブイン基地近くまで来たとき,暗号を解読してガダルカナルから飛来した米戦闘機16機の待ち伏せ攻撃を受け,銃弾を受けて戦死し乗機もモイラ岬西方約16kmの地点に撃墜された。同年11月1日,連合軍がブーゲンヴィル島西岸中央部のトロキナ岬付近に上陸し,同年末までに同島の日本軍はほぼ制圧され,同島には爆撃機基地など日本軍の南東方面作戦の中心基地ラバウル攻撃のための連合軍基地が建設された。1960年代の調査に基づき,東岸キエタ近くのパングナ鉱山では,1972年から銅・金・銀が採掘されパプア=ニューギニアの経済に大きく貢献している。