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●福原 ふくはら

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 神戸市兵庫区の一部。大輪田泊に接する地で瀬戸内海交通の要衝に位置した。平清盛は福原荘を領有するようになると,この地に別荘(福原山荘・雪見御所などと言う)をつくり,1168年(仁安3)に出家してからは主としてそこに住み,平氏一族の別荘も多く営まれるようになった。清盛がこの地に着目したのは,日宋貿易の推進とも密接に関係しており,福原の町づくりと平行して大輪田泊の修築・経ケ島の築造などの港湾施設の整備に努め,1170年(嘉応2)には宋船がはじめて福原まできた。1180年(治承4),源平争乱が勃発すると,6月,突如として平清盛はこの福原へ都を遷した。しかし,土地が狭小のため造都が進まず,貴族や寺社勢力の反発をうけて11月再び京都に還都した。1183年(寿永2),平家西国落ちのとき一門はここに一泊し,翌日,平宗盛は福原の旧宅をすべて焼き払って海上に逃れた。このことは,『平家物語』の福原落ちの段などによって有名である。