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●福島事件 ふくしまじけん

アジア 日本 AD1882 明治時代

 自由民権運動昂揚期の1882年(明治15),河野広中を中心とする福島自由党員と藩閥政府直系の県令三島通庸が正面から衝突,自由党員と農民が大弾圧を受けた事件。東北7県の民権運動の拠点,福島県自由党の県会は河野議長をはじめ自由党議員が多数を占めていた。政府は自由党撲滅をめざし県令三島を赴任させた。三島は県会の動向を無視し,会津三方道路開さくを強行し全農民に強制労働を課し,役夫に出られぬ者には代夫賃,出せない者は家財道具を押収,工事中止の訴訟は却下され,指導・支援者の投獄・暴行も露呈した。激昂した農民千数百名は逮捕者の釈放を求めて蜂起,県令は警察の総力をあげ,河野以下,幹部・農民二千名余を検挙,58名を国事犯とした。河野らのかかわった盟約文は「政府転覆・公議政体樹立」の内容に付会され,福島自由党は一時壊滅状態となった。農民の激怒・連帯と政府の性格の露顕した大規模な激突事件だった。

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