●フェルビースト 南懷仁
ヨーロッパ ベルギー王国 AD1623
1623〜88(天啓3〜康煕27)ベルギー生まれのイエズス会士。中国で活躍した。1660年(順治17)に北京に来て,アダム=シャールを助けて修暦に参加した。1664年(康煕3)に暦獄が発生すると,シャールとともに逮捕され,40回の苔打ちの刑を宣告されたが,そのために天災地変が生じたので当局は彼を釈放した。1667年(康煕6)に親政を始めた康煕帝は中国・イスラーム両暦法家が作製した暦が多くの誤りを含み,また彼らの天体観測が実状にあわない点が多いことに頭を悩まし,ついにフェルビーストと旧暦法家に競争実験を行わせた。西洋暦法は完璧な勝利を占め,清朝の公暦は再びフェルビーストらによって作製されることになった。彼は皇帝の愛顧を受け,帝に幾何学や天文学を進講した。三藩の乱に際しては多数の大砲を製造し,この乱を鎮定するのに効果を発揮したという。在北京イエズス会士の長老として布教事業にも成果をあげた。世界地図『神輿全図』の製作は有名である。