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●フェリペ2世 フェリペにせい

ヨーロッパ スペイン AD1527 スペイン王国

 1527〜98 スペイン王(在位1556〜98)カルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)とポルトガル王女イサベラの子で,熱烈なカトリック教徒。即位以前にミラノ公領,ナポリおよびシチリア両王国,ネーデルラントを支配していた。1556年,父王の引退によりスペイン王位につき,王国のほかに新大陸,西インド,フィリピンなど広大な海外領土を相続した。新大陸の植民地から流入する貴金属や所領の税収によってスペインの黄金時代を現出し,1571年,地中海の制海権をめぐるレパントの海戦でオスマン=トルコ軍を撃破した。ポルトガルの王位継承権を得て,1580年これを併合した。ここにカトリック主義に立つ絶対主義の最盛期を迎えたが,1568年,ネーデルラントに独立運動がおこり,またイベリア半島でもグラナダおよびアラゴン(カタルーニャ)の反乱を招いた。1588年,敵対関係にあったイギリスとの海戦で無敵艦隊(アルマダ)が敗北して制海権を失い,国力は衰退にむかった。エスコリアル宮殿の建設(1563〜84),天正遣欧使節の接見(1584,1585)は王の治世下のできごとである。