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●フェビアン協会 フェビアンきょうかい

ヨーロッパ 英国 AD 

 1884年にロンドンで結成された社会主義者の団体。名称は,ポエニ戦争のとき決戦を避けて漸進戦法でハンニバルを破った,古代ローマの将軍ファビウスの名に由来する。ウェッブ夫妻バーナード=ショーグレアム=ウォーラスらが指導者であった。マルクス主義には批判的で,フェビアン主義を主張して,議会主義による社会主義の漸進的な実現をめざした。国家の大規模な干渉(生産・流通・交通手段の国家管理と国有を含む)による社会福祉の達成を説いた。また研究と討議を重ねて『フェビアン論集』など多くの小冊子を刊行し,フェビアン主義の浸透をはかった。1900年に労働代表委員会の結成に参加し,1906年に改称した労働党の成立・成長とともに,その理論的支柱となった。1918年の労働党大会で採択された党綱領はウェッブの起草によるものである。第一次世界大戦後,協会の影響力は弱まったが,その後再興され,第二次世界大戦後は福祉国家思想の普及につとめた。