●フェートン号事件 フェートンごうじけん
ヨーロッパ 英国 AD1808 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1808年(文化5),イギリス軍艦フェートン号が長崎に侵入し,暴行をはたらいた事件。この事件は,ヨーロッパのナポレオン戦争の余波が日本に及んだもので,イギリスのフェートン号はオランダ艦の捕獲を目的にして,長崎へオランダ国旗を掲げ偽装して入港。この軍艦をオランダのものと考えたオランダ商館員らが出迎えにいったが,捕えられ,かつ薪水・食料が強要された。これに対し,日本側は手の施しようもなく,長崎市中騒動となり,長崎奉行松平康英は責任をとって切腹自殺した。この後も,イギリス船が日本に出没し,ロシアの南下も目立ってくるなかで,幕府は海防を強化し,1825年(文政8)に異国船打払令を出した。