●フェア=ディール
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
1949年,ニュー=ディール政策を継承・発展させるために,トルーマン大統領が展開した国内政策。1948年の大統領選挙で再選されたトルーマンは,1947年,ニュー=ディール時代に獲得された労働者の権利を押さえるタフト=ハートレー法の改正をはじめ多くの福祉政策をかかげた。そのおもな内容は完全雇用をめざす公正雇用法の実現,最低賃金の引き上げ,社会保障の拡大,農産物価格維持,黒人の差別廃止をめざした市民権法案などで,明らかにニュー=ディールを継承したものであった。しかし,南部の保守的な民主党や共和党の反対や,冷戦の拡大,朝鮮戦争の勃発という国際関係の緊張が世論を硬化させ,その多くは議会の激しい反対を受けた。一方,1950年からほぼ3年間,マッカーシーや非米活動委員会などが,ニュー=ディール・自由主義派への攻撃を大々的に行う風潮が全米を支配するようになった。