50音順    検 索

●風俗統制 ふうぞくとうせい

AD 

 風俗は古来風化・風教によって民俗統制すること。俗は習うことという意を内包していた。したがって古代以来,風俗統制はあたりまえのこととされ,芸者や賭博の禁の規定は数限りなく存在する。また傾成町以外のけいせい商売の禁などもそのなかに入り,貸座敷指定もその現れ。1916年(大正5),娼妓張見世禁止。ただそのときは娼妓の写真を道路その他より見透しえないところへの掲出は認めている。さらに風俗統制としての売淫に対する政策には,[1]禁止主義 主として反道徳,衛生上悪影響があるとする。[2]放任主義 各人の道徳的自制を求め,国家は不干渉。[3]制限主義(公認) 集娼制・散娼制など。[4]黙認主義などがある。最近では1985年2月の風俗営業法改訂など。統制は風俗警察が行う。その心底には,風俗を社会の善良なる風俗,社会的規範,いいかえると公序良俗と考える考え方があった。〔参考文献〕重田忠保『風俗警察の理論と実際』1934,南部社