●風水説 ふうすいせつ
アジア 中華人民共和国 AD
山川や水流のようすを観察し,天地の2気が完全に調和している土地をえらんで,都城,家屋,寺観,墳墓などを造営しようとする,中国の陰陽家によってとなえ出された説。大きく陽基風水と陰宅風水の二つにわけることができるが,陽基とは現世における生活者の住居であり,陰宅とは死者の住居,すなわち,墳墓のことである。しかし,両者ともに根本的な原理は同一である。自然は人間の運命を支配すると古代人は考え,自然との調和を保ちながら,その恩恵を享受しようとしたから,歴史的には陽基風水が先に行われた。しかし,魏晋南北朝の時代になって,孝倫理が浸透することにより,物故した両親たちも現世のものと同様に,自然のよい影響を受けられるようにと考えられ,陰宅風水も行われるようになり,風水の黄金時代を迎えるにいたった。そして,この説は朝鮮半島や台湾に伝わり,日本にも影響を与えた。なお,風水は堪輿(かんよ)とも呼ばれる。