50音順    検 索

●封じ込め政策 ふうじこめせいさく

北アメリカ アメリカ合衆国 AD 

 第二次世界大戦後のアメリカの対ソ政策の基本の一つで,共産主義勢力の進出をあらゆる地域で抑えるためにとった世界政策。これに理論的根拠を与えたのは,当時のアメリカ国務省政策企画局長のケナンであった。彼は1947年,「外交評論」誌の7月号に X という匿名で論文を寄稿し,ソ連に対する政策の基本構想を提示した。彼は,外交官として長いあいだモスクワに勤務し,すでに3年前の1944年にも『7年後のロシア』という論文を発表していた。趣旨はほぼ同じである。ソ連の共産主義を根絶するためには,資本主義側が一貫した封じ込めをする必要があるとするもので,ソ連の周囲の戦略的地点に軍事基地網をはりめぐらし,ソ連を永久に包囲すべきであると主張した。この考えは,その後トルーマン=ドクトリンとして現実化されることになるが,やがてダレスの批判にあい,共和党の“巻き返し政策”にとってかわられることになる。