●風害 ふうがい
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風による災害。わが国では夏から秋にかけての時期,台風が来襲し毎年のように各地で災害が繰り返される。この時期は稲の開花・結実期で,稲作の豊凶が台風の来襲いかんに左右されるほどである。しかし一方,台風は大量の雨をもたらすため,その接近がないためにかんばつに見舞われることもあり,台風と人間生活とは切り離しがたい関係にある。また各地方に吹く季節風も人々の生活に大きな影響を与える。たとえば東北地方では,夏季の北東風ヤマセは冷たい風と霧雨をもたらし,歴史上数多くの飢饉の原因となってきたし,1980・81年(昭和55・56)のこの地方での冷害は記憶に新しい。風害を防ぐため,内陸地方では屋敷林を備え,沿岸地方では,軒下まで石垣を積み重ねるなどの方策がとられる所は多く,台風時には屋根の棟に風切鎌をとりつける呪法が行われている地方もある。また農作物を風害から守るため,二百十日前後には“風祭り”と称して祭礼・祈祷を行う地方は多い。