●フィレンツェ派 フィレンツェは
ヨーロッパ イタリア共和国 AD
とくにイタリア=ルネサンス(1350〜1550)を指導したフィレンツェ出身または同市とかかわった職人・画家・彫刻家・建築家の総称。古典芸術の様式や技法を摂取し,新たな自然主義・現実主義的解釈のもとに遠近法などを使って造形的に表現した。起源は13世紀洗礼堂のモザイク画をめぐって集まったコッポ=マルコヴァルドやチマーブエがローマの造形的伝統を受け入れていくところから始まり,ジオットがビザンツ様式を超えて,宗教性に人間性を加味して確立した。これを引き継いで活躍した画家たちが15世紀ルネサンスの概念を確立した。マサッチョがその決定的な転換点をつくり,フラ=アンジェリコ,パオロ=ウチェッロ,フィリップ=リッピ等々がそれに続いた。16世紀にはレオナルド=ダ=ヴィンチ,ミケランジェロ等々の巨匠たちが多数の傑作を生んだ。彫刻では14世紀にはピサに挑戦し,15世紀以後その指導的立場に立っていったものに,アンドレア=ピサーノ,ルネサンス彫刻の父ドナテルロ,ロレンツォ=オッベルティ,ルッカ=デッラ=ロッビア,ミケランジェロ等々がいる。建築ではブルネレスキやアルベルティが新しい建築の基礎を築いた。