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●ファラオ

アフリカ アフリカ AD 

 古代エジプト王の通称,「大きな家(ペル=オ)」に住む人の意で,へブライ語に軟化してパロとなった。この名称は公式には第18王朝以来のものである。王は神の地上の顕現と考えられ,生前は国家神ホルスの化身として君臨し,死ぬと冥界の王オシリスになると信ぜられた。起源はアフリカ特有の降雨術師にあるようで,これは部落の運命を左右するゆえに老年になると殺された。ファラオの即位30年ごとに行われるセット祭は王の活力更新を象徴するもので,はるか昔の降雨術師の死と復活とを意味するらしい。第18王朝末期のアマルナ革命も,この神王としてのファラオの絶大な権力を前提としないと理解しがたい。エジプトには成文法がないが,神なる王のことばはすなわち「法」と考えられたことによる。