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●ファーラービー

AD870 

 870〜950 アラブの大哲学者。アリストテレスにつぐ「第2の師」の異名をもつ。ラテン名アルファラビウス。870年ごろ,中央アジアのファーラーブ地方に生まれる。ブハラで音楽を学び,やがてバグダードで論理学・哲学・数学・科学を学んだ。彼はアリストテレスの論理学・形而上学・自然学・気象学などの注釈を書き,新プラトン主義の立場から,プラトンとアリストテレスを結合しようとし,ギリシア哲学のイスラーム化に貢献した。熱心なスーフィーとしても知られ,音楽にも深い造詣を有した。941年バグダードからアレッポに行き,シーア派ハマダーン朝の庇護を受けたが,その後もカイロそのほかに何回か旅をした後,950年,80歳でダマスクスで没した。主著に『学問論』『知性と知的対象について』『理想国家論』『都市行政の書』『至福への到達の書』『音楽の書』などがある。また,長いあいだイスラーム世界で必読の書とされた『叡知の宝玉』は,近年彼の著でないとされている。