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●ファラーイジー運動 ファラーイジーうんどう

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 19世紀の前半東ベンガル,アッサム地方におこったムスリムの抵抗運動。約20年にわたるアラビアでの研究を終えたシャリーヤト=ウッラー(1764〜1840)は,故郷のデルタ地帯を中心にイスラーム法と宗教的義務ファラーイズの遵守を説いてムスリムの改革運動を展開した。それはムスリム社会のもつヒンドゥー的儀式・慣習を排しイスラームの純化をはかるファンダメンタリズムであった。運動の理念が農民層に浸透していくにつれ,彼の晩年には運動はムスリム農民の地主・地方権力に対する闘争と化した。彼の死後,運動を継承した子のドゥードゥー=ミヤーン(1819〜60)は,宗教団体を村落ごとに編成し自ら〈教団の長〉と称し,セポイの反乱(1857)にいたるまで小作料の引下げをはじめとする諸々の戦闘的な農民運動を指導した。運動は,彼がベンガルでの反乱を恐れたイギリス権力によって拘禁され,獄死するにおよんで鎮静化した。この期の商品・貨幣経済の発展はこのジハード(聖戦)にジハードを超えた農民対地主・イギリス権力という階級的性格を刻印づけている。