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●ファーティマの手 ファーティマのて

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 護符の一つ。地域により「マリアの掌」(カッフ=マルヤム),「5」(ハムサ)ともいう。「掌」と「5」のもつ象徴性・秘義性から,西アジア,北アフリカでは古くから手の尊崇が行われた。掌の尊崇はキリスト教徒も熱心で,神とその摂理の象徴,皇帝や神の権威,護府,信仰の誓い,祝福を示している。こうした手の尊崇はもともとの風習か,キリスト教の考え方の模倣か,おそらく双方の影響を受けたものと考えられ,イスラームでもファーティマの手は護符となり,聖家族(親指はマホメット,人差指はファーティマ婦人)を示すという。また同時に神の寛大さと親切,および権力,宗教的戒律である五柱(六信五行)を示している。掌にさらにコーランの章句・目の形・格言・敬虔や威力あることばを加えると,護符としての能力を倍加すると考えられている。