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●ファーティマ

アジア アジア AD606 

 606ころ〜632/3 イスラームの預言者ムハマンドの娘。ムハマンドには4男4女の子女がいたが,子孫を今日にまで残したのは四女であった彼女一人。ムハマンドの従弟でファーティマにとっては大いとこに当たるアリーと結婚。実際には,アリーはムハンマドの養子のようにして育てられたため,ファーティマにとってのアリーは幼いころから生活をともにした兄のような存在であった。ムハンマド死後,イスラーム世界の権力がムハンマド家から離れたことに抗議して,初代カリフ,アブー=バクルを認めないまま,ファーティマは死んだ。夫アリーは,その後第4代正統カリフとなり,後世のシーア派から初代のイマームとみなされる。アリーとのあいだの子ハサンとフサインは,シーア派にとっては第2代・第3代のイマーム。ファーティマは,後世,美貌・慎み・徳といったすべての美点を備えた理想の女性とみなされ,彼女の手をかたどった護符は広くイスラーム世界に広まっている。