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●賦(漢賦) ふ(かんふ)

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 中国の韻文の1種。『楚辞』の句型を継承した韻散混合の形式をとり,漢代に発展した文学であることから“漢賦”とも称される。漢賦は内容から抒情と叙事の二つにわけられ,抒情賦騒体という『楚辞』の句型をそのまま用いた形式をとり,叙事賦散体という韻文と散文の混合体の形式をとる。抒情賦では才能をもちながら不遇な生涯をおくった人の憂愁を表現し,この点で『楚辞』の模倣といわれている。代表作として,前漢賈誼の「フクチョウノフ※注1※」などがある。叙事賦は事物(国都・宮殿・狩猟など)を客観的かつ詳細に描写したもので,一般に長篇であり,普通,漢賦といえば叙事賦をさす。また,叙事賦は天子や諸侯に献納することを前提としてつくられたものである。代表作は,前漢司馬相如の「子虚賦・上林賦」,揚雄の「甘泉賦」,後漢の班固の「両都賦」などがある。賦の過剰な冗長性・技巧性や情感の欠如によって,後世まで文学の主流を占めるにはいたらなかった。

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