●ヒンドゥー教徒の社会生活 ヒンドゥーきょうとのしゃかいせいかつ
アジア インド AD
ヒンドゥーの社会は基本的には村,村を構成するいくつかのカースト,およびそのカーストに属するいくつかの合同家族より成り立っている。カーストは族内婚,食卓の共用,職業の世襲をおもな特徴とする閉鎖的な社会単位である。ヒンドゥー教徒は昔から人生の目的として法(ダルマ),愛(カーマ),財(アルタ)をたて,3者が十分にみたされることを願う。社会生活にとくにかかわるのはダルマで,現代のことばでの宗教・倫理・慣行法・義務などを含む概念である。具体的には業・輪廻を信じ,よき来世を願って正しく生き,神を礼拝し,巡礼し,祖先を祭り,各種儀礼を行い,祭に参加するなどである。こうした生き方や,さまざまな社会的義務(ダルマ)がカーストと密に結びついていることは重要である。つまりそれぞれのカーストには異なるダルマがあり,これに従うことによって個人の幸福と社会の秩序が保たれると考えられている。