●ヒンズークシュ山脈 ヒンズークシュさんみゃく
アジア アフガニスタン・イスラム国 AD
中央アジアのパミール高原よりアフガニスタン中央部へ北東から南西に連なり,アルプス-ヒマラヤ造山帯に属する大褶曲山脈。地名の由来は,ペルシア語のヒンズ(インド)とクフ(山)を合わせたもので,“インドの山”を意味する。ヒンズークシュ山脈は,カラコルム山脈の西端からカンダハル付近まで,全長1,200kmに及び,アフガニスタン中央部では多くの支脈を分ける。荒涼とした樹木の少ない山脈で,東部には,最高峰チリチミン山(7,702m)など氷河をいただく7,000m以上の高峻な山が連なる。この山脈は中央アジアと西南アジアの分水嶺をなし,山脈の北側はアラル海に注ぐアムダリア川の流域,南東側はインダス川支流のカブール川流域となっている。ヒンズークシュ山脈のけわしい地形と冬の積雪は交通の障害となってきたが,アレクサンダー大王が通ったハワック峠(3,543m)などが,中央アジアとインド地方を結ぶ重要な交通路として利用されてきた。