50音順    検 索

●壜・瓶 びん

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 ガラスや陶器などでできた,液体をいれる容器。ビンとは中国語の発音によるといわれ,実際に使用したという事実はそう古いことではない。わが国で壜に相当するものとしては,壺(つぼ)・甕(かめ)・瓶子(へいし)が一般的で酒・水などをいれるのに用いられた。とくに瓶子は細頸の容器で甕から壺へ小出しした酒を,瓶子にいれて杯につぎやすくしたという。これらの容器は土焼であったので,壜が日本人の生活に用いられてからも,土壜(どびん)という語が一般化した。瓶子は奈良時代から有釉陶器としては三彩瓶子が,平安時代には銅製のものがみられる。13世紀以後,美濃・尾張を中心に陶器が量産化されると,瓶子は全国に流通した。このころ木製漆塗も現れた。江戸時代には磁器の瓶子が増え素材が薄手で堅牢であることから酒の燗に使われ,酒瓶の代表となった。秋田・岩手県では,娘が嫁入りの前日あるいは婚礼当日,嫁の家での祝宴をビンソと呼ぶが,壜が御神酒(おみき)入れという観念の現れという。