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●琵琶法師 びわほうし

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 楽器の琵琶をひく法師のことで琵琶はインド,西域,中国をへて奈良時代に渡来した。これが盲法師と結びつくのは平安時代の中期で,寺院所属の散所法師の一員であった盲人の手に渡ったのによる,といわれる。盲法師と琵琶語りの関係は,(1)中国からの影響,(2)流浪の大道芸人が語り物を語っていたのが,のちに説話や縁起を語るようになった,(3)本来,散所に属するホガイビトであった琵琶法師が寿詞としての歴史を語ったのによる,などの諸説がある。鎌倉時代に入り,生仏(しょうぶつ)が平曲(平家琵琶のこと)を始めたのが,両者の結びつきのはじめといわれる。鎌倉・室町時代を通して流派が確立し,平曲の詞章もほぼ固定する。江戸時代は幕府の保護を受けたが振るわず,明治時代に入り,盲官制度の廃止とともに衰退をきたし,現在,ごく少数の伝承者を数えるのみである。

〔参考文献〕高木市之助他二氏監修『平家物語講座』1954,創元社

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