●平出遺跡 ひらいでいせき
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塩尻市宗賀平出にある縄文・古墳・平安時代の複合遺跡。比叡の山麓の豊富な湧水にひらけた村の発掘のきっかけは,緑釉水瓶(県宝)の発見である。1949年(昭和24)から4年間,調査で東西700m・南北300mを掘り,縄文式住居址17,土師式住居址49などが発見され,とくに方形または長方形の竪穴式住居の土師式住居址に築かれた粘土の「かまど」から石組の「かまど」への変化は,炉より「かまど」への編年が集落の規模で明らかにされている。出土品のなかで,灰釉陶器は白瓷が庶民の住宅より発見された事例として貴重であった。4年にわたる調査団は,考古学・歴史学・社会学・建築学と学者の精力的な挺身もあり,報告書は戦後日本古代庶民の生活史の貴重な成果となる。なお,1952年(昭和27),国史跡となり,博物館に出土品が収蔵展示されてある。〔参考文献〕『平出』1960,朝日新聞社
『平出』中央公論美術出版