●瓢箪 ひょうたん
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ウリ科の一年生植物で,熱帯・亜熱帯を中心に,一部温帯地域でも栽培される。果実は日本に多いくびれのあるもののほか,丸形・長細形・フラスコ形などバラエティに富む。ひょうたんは食用にもなるが,最も普遍的な用途は器をはじめとする生活用具である。水筒・柄杓・ボール・貯蔵具から楽器・装飾品までさまざまな用具として使われてきた。現在も西アフリカやアマゾン地域・ニューギニアなどではまだ生活用具の地位を保っている。日本では酒器や種籾の貯蔵容器に飾り紐をつけて愛玩用に利用された。ひょうたんの利用は非常に古く,ペルーで前1万年以前,メキシコやタイ,それに日本でも前7000年ごろの層から果皮が発見されている。ひょうたんの原産地はアフリカ説と南アメリカ説などがあるが,いずれにしても古代において水を運び蓄える水入れ容器として最高の用具であり,航海者などによってひろく世界の各地に伝播したものと思われる。