●百科全書派 ひゃっかぜんしょは
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『百科全書』の編纂と協力を行い,それぞれ専門分野に関する項目を執筆した一群のフィローゾーフ(啓蒙思想家)たちをさしていう。寄稿者は多士済々であるが,ディドロは編集長格で多数の項目の執筆だけでなく全体の見直しを行った。ジョクールは補佐役として医学をはじめすべての項目に目を通した。ダランベールも熱心な執筆者で『序文』と『ジュネーヴ』を含め,数学・自然科学の項目を担当した。ほかにテュルゴー・ケネーは経済学を,エルベティウス・コンディヤックは数学を,マンモンテル・アベ=マレは文学を,ドルバックは化学を,アベ=イヴォン・ドゥ=プラドは神学を,ドーバントンは自然科学をおのおの担当している。1740年代なかばから1750代はじめにかけて,彼らはパリ高等法院・政府・イエズス会などの攻撃にさらされ,ケネーのようにその過程で離れるものもあったが,ディドロを核に刊行をつづけた。百科全書派は,感覚・情念を重視する経験主義の立場をとり,道徳を信仰から切り離して追求する点で共通している。文明の進歩を信じ,人間の知識の増大・技術の改良が人間の幸福に寄与すると考え,この信念にたって,無知・偏見を打破し,理性をすべてに優先する人類の共有財産とする使命感にもえていた。