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●白蓮教 びゃくれんきょう

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,南宋以後に阿弥陀仏信仰をもとに民間に普及した宗教結社。南宋の初め,呉郡(江蘇省)の僧の茅子元に始まる。弥陀の救済を信じ,一所に集い,香を焼きつつひたすら念仏することを基本としたもので,東晋のとき慧遠がつくった白蓮社にちなんで白蓮会と称した。その簡易な信仰はたちまち江南にひろまった。しかし,男女混雑し,夜聚暁散を旨としたため不満分子や犯罪者の拠点になることなどもあって,官憲の弾圧を受け子元も流罪となった。その後も教線は伸び,団結を強め,禁圧を逃れんとして,邪教的要素を加え,地下組織化していった。元代になっても禁令はつづいた。廬山の僧普度は名誉回復を願い『蓮宗宝鑑』10巻を著し,白蓮宗を称するなどの努力によって一時公認されたが,民間に根づいた強大な組織は不気味な存在であり再び禁止された。元末の紅巾の乱は,この白蓮教の組織と信仰を利用したもので,以後,明・清を通じて白蓮教を名乗る反乱は少なくない。