●ヒマラヤ
AD
インド北縁をゆるいカーブを描きながら,西から東に長くのびる大山脈。西はインダス川上流部から東はブラマプトラ川の刻む峡谷まで長さ約2,500km。起伏の激しい新期の造山帯で世界の最高峰エベレスト山(8,848m)をはじめ,8,000m級の高峰14すべてがここに位置する。この山脈は大きくみて3帯に分けられ,最も高い部分を大ヒマラヤ,その南を小ヒマラヤ,さらに南をシワリク丘陵という。かつてテティス海と呼ばれた海の底が,新生代のたび重なる造山運動で隆起し形成されたもの。大ヒマラヤは平均高度6,100mで年中雪に覆われ,その融水は北インドを潤す貴重な水源となる。小ヒマラヤは起伏が激しく,3,000〜4,500mの高度にある。ここからシワリク丘陵に移る一帯は温帯で,集落の多いネパール谷・カシミール谷などが位置する。シワリク丘陵は1,200m前後の部分で,亜熱帯林が繁る森林で占められている。